PMS 月経前症候群、生理痛

PMSとは、月経前3〜10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいいます。

症状は、情緒不安定、抑うつ、すぐ感情的になる、短気、引きこもり、不安、睡眠障害、のぼせ、食欲不振・過食、吐き気、便秘、めまい、倦怠感、動悸、頭痛、腹痛、腰痛、関節の痛み、むくみ、お腹の張り、乳房の張り、ニキビなどがあります。

原因として、排卵から月経までの期間（黄体期）の後半にエストロゲンとプロゲステロンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質が異常を引き起こすが考えられますが、脳内のホルモンや神経伝達物質はストレスなどの影響を受けるため、PMSは女性ホルモンの低下だけが原因ではなく多くの要因から起こると言われています。

70〜80％の女性が月経前に何らかの症状が見られ、思春期の女性はPMSがより多いそうです。

アーユルヴェーダでは、それぞれの訴える症状に合わせた生活法やトリートメント、ハーブの処方をしますが、主にヴァータを整えることが提案されます。症状が現れてからではなく、日頃からヴァータを整える生活法を取り入れることが予防と改善につながります。

【ヴァータを整える生活】

・規則正しい睡眠（NG…週末は寝溜めする、夜更かし）

・規則正しい食事（NG…食事の時間がバラバラ、ダイエット）

・自然的欲求を我慢しない（NG…排尿・排便・おならを我慢する）

・油分と水分を含む温かい食事（NG…パンのみ、インスタント食品、スナック菓子）

・身体を冷やさない（NG…冷房、アイスクリーム、生野菜、アイスコーヒー）

【オススメの食事・ハーブ】

・冬瓜・アロエ・ビーツ・ザクロ・デーツ・黒砂糖・アスパラガス・ムング豆・ギー・肉汁・鍋料理

・シャターヴァリ・生姜・ニンニク・ハイビスカス・インドアカネ・アシュワガンダ・アショーカ

・シナモン・ナツメグ・ターメリック・カルダモン・サフラン・甘草・クミン・ヒング・長胡椒・黒胡椒