腰痛で悩む人はとても多く、二足歩行で歩くことで腰に負担がかかりやすくなった人間の宿命とも言われています。
腰痛の原因は脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、骨粗しょう症、脊椎炎、ガンの転移、結石や子宮など内臓の病気などが挙げられますが、
ほとんどの場合は原因がはっきりせず、血流減少、筋力低下、筋肉の凝りなどが重なって起きているか、神経が痛みに過敏になり過ぎている、心理的なストレス、家事や仕事の姿勢が悪いといったことが関係していると考えられています。
救急治療が必要な危険な腰痛もあるので、以下のような症状がある場合はすぐに受診してください。
じっとしていても痛みが引かない、足のしびれや麻痺・尿・便の失禁を伴う、熱がある、痛みが徐々にひどくなる
アーユルヴェーダでは、腰痛はヴァータ性の病と捉え、原因と考えられるヴァータを乱す行為や食事を控え、ヴァータを整える生活法や食事を取り入れるように指導します。
【ヴァータ性病の原因】
ヴァータは乾性、冷性、軽性という性質を持った食事や行為によって増えます。
(食事)
乾燥した食事(パン、お煎餅、ビーフジャーキー、ドライフルーツ)、冷たい食事(生野菜、アイスコーヒー)、量の少ない軽い食事、未消化物、絶食
(行為)
過剰な性行為、夜更かし、水泳・過剰に歩くなどの運動、自然的な衝動を抑える(排尿、排便、精液、おなら)、お腹が空いてないのに食べる、乗り物、外傷、喋り過ぎ、笑い過ぎ
(精神的な要因)
心配事、悲哀
【腰痛を緩和する食事と行為】
ヴァータの性質(乾性、冷性、軽性)と反対の性質(油性、温性、重性)を持った食事や行為を取り入れる
(食事)
ギー、ゴマ油、骨髄、筋肉内脂肪、牛乳、脂肪を入れたムング豆スープ、肉スープ、甘いおかゆとキチャリを酸味と塩と共に食べる、トリパラー、ショウガ、ニンニク、クミン、アジョワン、温かい飲食
(行為)
温かい環境、やや硬いベッド、性行為と夜更かしを避ける、十分な休息をとる、規則正しい食事と睡眠、ヨーガのポーズ、呼吸法、瞑想
(トリートメント)
ゴマ油かマスタードオイルで全身、または腰をマッサージした後、5分以上の間を空けてから入浴発汗をする(最高48分)、カティバスティ、ナスヤ
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