排便は健康のバロメーターです。アーユルヴェーダでも毎日1〜2回の正常な排便があることが健康と言える条件の一つとなっています。

便秘の状態では、便が腸に長く留まることで腸内細菌に悪い影響を与え、有害物質が発生し、それが腸壁から吸収され血液中を巡ることで様々な病気につながると考えられています。

便秘は、肌荒れ、痔、うつ病とも関係があり、腸閉塞や潰瘍など特殊な病気が潜んでいる可能性もあります。

放っておかずに便秘の原因と考えられることを止め、気持ちの良い排便を促す生活法や食事法を取り入れましょう。

【アーユルヴェーダからみた便秘の原因】

未消化物(アーマ)の発生

弱い消化力、食べ合わせの悪い食事、ナッツやステーキなどの消化に時間の掛かる食事の摂り過ぎ、前の食事が消化される前に食事をとる、食後すぐに寝る・運動・入浴することによる

ヴァータが過剰になる

不規則な食事や睡眠時間、忙しすぎる、ストレス、乾燥性の食事、冷たい飲食、渋いお茶、コーヒー、紅茶の取り過ぎ、辛味にかける食事によって

<未消化物(アーマ)を消化する方法>

黒胡椒・長胡椒・乾燥ショウガによって消化機能を促進し、運動・入浴・サウナなどで発汗する

<ヴァータを整える>

規則正しい生活、冷房対策、時間にゆとりを持つ、お白湯、オイルマッサージ、ヨーガ、呼吸法、ムング豆、ニンニク、ショウガ、ギー&ホットミルク(空腹時・就寝前)

<勧められる食事>

古米、デーツ、レーズン、レモン、塩、アジョワン、コリアンダー、ディル、チョウジ、繊維の多い食事、肉スープ、インゲン豆、ウラッド豆、トリファラ、ハリータキー 、アロエゲル、ひまし油10〜20cc(就寝前)

<勧められる生活>

・主食である米をしっかり食べていない人は便秘の傾向があるようです。ダイエットで偏った食事にならないように、主食と油分と水分を適度に取りましょう。

・朝、時間にゆとりがないと緊張で便秘になります。早寝早起きをして下さい。

・排尿・排便などの自然衝動を抑えないでください。生理機能が乱れます。