例年よりも早めの梅雨入りのようですね。このような異常気象の影響で体調を崩されている方もいらっしゃるかも知れません。

アーユルヴェーダの教える季節の過ごし方を生活に取り入れてみると、体調が安定しやすく、夏に向けた体づくりにもなります。

ぜひ実践してみて下さい!

<雨季の過ごし方>

雨季には、空中と地中の汚物・有害物質・細菌が雨水に溶け込んで、人体に病害を及ぼす可能性があり、食中毒、感染症、肺炎などが流行ります。

ですから、衣服や住まいなどの環境は、除湿機や布団乾燥機などを利用して衛生に注意を払う必要があります。

同じ観点から、この時期の飲み水は、十分に沸騰させた湯冷ましが理想的だとアーユルヴェーダは言います。

また、汚濁した川で獲れる魚は避け、成長の早い葉菜類は生ではなく茹でて食べるようにも勧めています。

この時期は消化力が弱くなります。温かい煮物などを食べ、消化力を上げるショウガやコショウ、ニンニクやタマネギ、酸味・塩味の強いもの、適度に油分が含まれているものを食事に取り入れるようにしましょう。

控えた方が良い食品は、体を冷やす冷たいビール、菓子類、脂肪が多すぎるものです。

生活面では、運動不足の人を除いて、運動や性行為を控えめにして、冷たい風や雨に当たらないように気をつけましょう。

【雨季におすすめ・セルフケア】

・3点オイルマッサージ

1、頭頂部にオイルを垂らし、徐々に全体に広げます。

2、耳たぶや耳の周り、耳全体にオイルを擦り込みます。綿棒を使って耳の中まで塗っても◎

3、足首より下、足裏にオイルを擦り込みます。

4、お風呂に入って体を温めるか、熱めのシャワーを浴びましょう。

<ポイント>

使用するオイルは、太白ゴマ油がイチオシ。無味無臭で安価、どこでも手に入ります。

白ごま油は、抗酸化力に優れ、体を温め代謝を上げます。

最後に体を温めることで、オイルが絡め取った体内の老廃物の排出を促します。

*月経中、発熱中、飲酒後は控えましょう。

・オイルうがい

1、白ごま油を口に含み保持し、時々動かします。

2、5分程度して、口の中が唾液でいっぱいになったら、ビニール袋などに吐き出します。

3、ぬるま湯などで口をすすぎます。

<ポイント>

通常のうがいのようにガラガラしません。最初はおちょこ一杯程度から始めて、慣れてきたら口いっぱいに含みましょう。

虫歯、歯周病、口臭といったトラブルを起こす細菌やその餌となる死んだ粘膜細胞などをオイルが絡めとります。

経皮吸収されたオイルは眼・耳・鼻・喉・肌の健康にも大いに役立ちます。

オイルを口いっぱいに保持することが筋トレになり、シワの改善、顔色が良くなるといった美容効果も期待できます♪

*5才以下の子供、オイルが嫌いな人、お酒の影響がある人、結膜炎・発熱中の人はできません。