アーユルヴェーダの古典では、学習法が教えられています。

<学習に向く時間と場所>

・朝早起きをして、沐浴を済ませ、祈りを捧げ、平らで綺麗な場所に心地よく座り、東に向かって勉強する

・日暮れどきや、日食・月食、祭りや災害時に勉強することは避ける

<学業成就に必要な4つ>

⑴ 先生から学ぶ

⑵ 自分自身での努力

⑶ 生徒同士の討論会

⑷ 時間

まず、知識を学ぶ時は一定期間 先生の話を聴き込みます。

先生の教える事と自分の考えとの間に相違を感じた時に、先生ではなく自分の考えに疑いを持つという姿勢はとても大切です。

知識やそれを教える先生に信頼を置かなければ、その知識を完成させることは難しいでしょう。

生徒は、教えられた知識をそのまま鵜呑みにする事なく、繰り返し熟考し、本当にそれが正しいのかを確かめ尽くすことが大切だと教えられます。

確かめ尽くす為にも、ただ単にアカデミックな知識として満足するのではなく、教えられたことを実際に道具として使ってみる、自分に働かせてみることで、知識が自分自身を通して証明されていきます。

そして、知識を明瞭にして理解を深める為には、同じ学問を勉強する生徒同士の「討論」が有効です。

私たちの考えは言葉でできていますから、自分の言葉にしようとする努力そのものが知識を明晰にします。

逆に言えば、理解があやふやな事は言葉にすることができませんので、それによって明晰でない事柄も判明します。

「討論」では、様々な人の観点から客観的に物事を見ることが出来るので、自分一人の狭い視野では見えていなかった側面にも気がつくことができて、物事の理解を深めることができます。

「討論」と聞くと、夫婦喧嘩のように?!相手を打ち負かすことだけが目的に感じることがありますが、そうではなく、様々な人の観点から一つの事柄に対して意見を出し合う事で、事実を明らかにすることが本来の目的になります。

生徒同士の討論会では、敢えて間違った意見を挙げて、それがなぜ違うのかを証明させる事で、より生徒の考えをシャープにする方法がとられています。

そして、最後に「時間」というファクターが知識の完成には必要だと言われています。

時間によって解決されることって結構ありますよね。

でも、人生って短いですね (⌒-⌒; )  時間は無駄にできませんっ!