アーユルヴェーダは「外出前の身支度」についても教えてくれます。

とても親切ですね。

外出前のお手入れをして幸せな気持ちで、自信を持って人前に出ることがその人の1日の活動に関係し、周囲にも良い印象を与えるので社会交流が円滑になります。

古典には「清潔な衣服を身につけると、魅力が増し、評判が良くなり、長寿を得、縁起の悪い印象を与えず、快適であり、上品で、集会での押し出しがよく、賞賛される」とあります。

質の良い服を着ると幸福感が得られますし、他人に良い印象を与えるような衣服を着ることは、社会的な信用が高まるので心理的な健康に繋がるということです。

以下のような記載もあります。

「宝石、ギー、尊敬すべきもの、吉兆なもの、花に触れることなしに外出してはいけない」

朝目覚めてバタバタと家を出るのではなく、心のセットアップをしてから外出することが大切なのですね。

他にも、香水、杖、傘、帽子、化粧、あご髭、髪の毛、爪の手入れをすることを勧めています。

ヴェーダの文化では、体をお寺に見立てます。朝目覚めると、行動器官、感覚器官、生理機能、考えに神々が宿り直します。朝は、お寺である体を清める沐浴から始まり、お化粧をすることは神々を飾り祝福することです。食事は神へのお供え物です。

個人の私は、この小さなお寺を任されているマネージャーといったところでしょうか。

そんな態度で丁寧に身支度ができたら、日常がみずみずしく輝き出しそうですね。