アーユルヴェーダ(生命科学、伝承医学)には、外科、内科、産婦人科、小児科など8部門あり、そのうちの1つにラサーヤナ・強壮法科があります。

言い換えると、「若返り科」「アンチエイジング科」です。

治療法には「入院型」、「外来型」、「行いにおけるラサーヤナ」があります。

「入院型」、「外来型」の中心処置は主にラサーヤナ効果のある薬草の舐め材を処方するそうです。

私も受けてみたいけど、「入院型」と「外来型」は経済的、時間的に多少の負担がかかりますので、気軽には受けることができません。

しかし、「行いにおけるラサーヤナ」は日々の行いの結果としてアンチエイジングになるというのですから、何処かへ行ったり、特別な何かを得たり、お金をかけることなく、誰もが今から始めることができるという素晴らしいものです。

「チャラカサンヒター」というアーユルヴェーダの古典書の「治療編」に記載されている「行いにおける強壮法」を一部抜粋させて頂きました。

(解釈は私のものです)

 

・嘘をつかない

嘘をつくと罪悪感に苛まれ、嘘を嘘で塗り固めるための負の連鎖に陥ること間違いなし。一見、嘘をつくと得するように見えるから嘘をつくのですが、実は大損をしているのですね。

 

・怒らない

怒ると血がドロドロになるそうです。体感的にもわかる気がしますよね。肉体的にかなり負担です。

怒りを溜め込むのは良くないと言われますが、怒りを表現するなら誰かに迷惑をかけない方法で行うようにしなければなりません。インド人の先生がおっしゃったジョークは「旦那さんと喧嘩して怒りに襲われたら、ひとまずその場を立ち去り、濡らしたタオルを持って隣の部屋へ行き「今回だけは助かったと思いなさいよー!!」と言って壁をバッシン、バッシン叩きなさい。そうすれば、旦那さんは青ざめてしばらくの間は大人しくなるかも知れませんね(笑

また、怒りを紙に書くことはとても良い方法です。しかし、決してその手紙を相手に渡してはいけません(笑

紙に書くというのは、自分を客観的に知る優れた方法の一つです。相手に対してだけではなく、自分自身に対しても客観的な事実が明らかになれば、あるがままの物事をあるがままに受け入れることができるはずなのです。

相手の振る舞いに怒りを感じた自分は、過去の辛い経験や記憶、コンプレックスなどから相手の態度に過剰に反応してしまうのです。相手は親切心でやった事かも知れないのに、それは本当に分かりません。同じことをされてもある人は喜んだり、ある人はなんとも思わないことがあります。受取手の方に怒りを感じる事情があります。

同じように、相手にもそう振る舞う何かしらの事情があります。体調が悪かったのかも知れない、家族とうまくいってないのかも知れない、経済状況、文化や年齢の違いなど、何であれ彼がそう振る舞うには事情があるのすが、受け取り手は全ての事情を知る由がありません。もし全ての事情が知れたなら、怒りどころか同情心に変わるかも知れないですね。

細かな事情を知らなくとも、お互いに振る舞いやそれに対する反応には事情があるのだ、ということだけ覚えていれば、怒りに真っ赤に染まる自分の考えに圧倒されずに済むかもしれません。

 

・暴力を振るわない

誰もが傷つけられたくない。いつの時代の人もどの国の人も学歴があろうがなかろうが、子供でも知っている普遍的な事実。無意識でも傷つけてしまうことがあるのだから、できるだけ傷つけない選択をします。作用反作用の法則で行いの結果は必ず戻ってきちゃうしね。選択することができるのは人間だけに与えられたものです。動物は本能のままにしか生きられないけれど、せっかく人間として生まれてきたのだから、人間らしく意識的な選択をしたいです。

 

・疲れすぎない

頑張り過ぎちゃうと「あたかも象を引きずるライオンのごとくたちまち死に至る」古典がそう言ってます。

 

・冷静であること

普段から自分の陥りやすいパターンを観察しておけば、体質の偏りに振り回されることなく、それを中和する方法を見つけることができます。アーユルヴェーダは自分の個性を知り、ある程度中和しながら快適に過ごす方法を教えてくれる優れた道具です。持って生まれた体質、お天気、食事、ホルモンバランス、経済状況など外側の変化に絶えず影響を受けながら、肉体も考えも移り変わり続けます。「私って、いつもこういう時にこうなっちゃうのよね!」と笑って言えるくらい自分のことが分かったら、振り回されなくなりそうですね!知らないって不安。知ってるって安心。知るだけで全く違う。