アーユルヴェーダの目的は「健康な人の健康を護り、病人の病気を鎮静することである」とチャラカサンヒターという古典書に書かれています。

そんなアーユルヴェーダに記載されている、食事の規則として「お腹が空いてから食べる」ということが挙げられています。

アーユルヴェーダ医に「あなたはトイレに先に誰かが入っているのに、入りますか?」と言われたことがあります。

「前の食事が消化される前に次の食事をしてはいけないことは、それくらい当たり前のことだ」と言いたかったようです(笑

お腹が空いてないけどランチタイムが来たから食べる、お腹空いてないけど家族に時間を合わせて食べる、今のうちに食べておかないと後でお腹空くから食べる…という方も少なくないはず。

体や心に不調を感じている方は、まず「お腹が空いてから食べる」ということを意識して食べるようにすることを習慣にすると何かが変わるかもしれませんよ!

食べたものが消化されると体を構成している構成要素と老廃物に分けられますが、前の食事が綺麗に消化される前に新しい食べ物が入ってくると、未消化物ができて腐敗して毒素に変わり、体の中で拡がって、弱い所について、不調が現れ、病気へと発展していきます。

マヨネーズなどチューブ状のものを使い切る直前、ギューっと残りを絞り出すみたいに、お腹が空いている時は胃腸の老廃物も絞り出されているそうです。お腹が空いてる時は消化器官がお掃除されていると思えば気分が良いですね。

他にも未消化物を作る原因は、食べ過ぎや揚げ物など消化に重たい食事の取り過ぎです。

実験で、リスに米や芋など天然の甘みのものを与えた時は、満腹になった時点で餌が残っていても自ら食べるのをやめるけれど、白砂糖を使った餌を与えた時は、お腹が破裂するまで食べ続けて死んでしまったそうです。ショックですね。

現代は飽食の時代と言われ、食べ物があふれていて食べ過ぎによる病気で死んでいる人の数が食べな過ぎで死ぬ人よりも多いという時代です。

それまでの人間の歴史は、ずっと食べ物を探していて栄養不足で死んでいたそうです。

人間の歴史を24時間で例えるなら、飽食の時代は2分くらいで、残りの23時間58分は食べなさ過ぎが原因で死んでいたとか…!

今は、スーパーに行けばなんの苦労も無く、いくらでも食材が手に入るってすごいことですよね。何かが確実に麻痺してしまってそう。

次回は、食べ過ぎることなく、満足感を得られる食事法のご紹介をしたいと思ってます。