アーユルヴェーダの治療法の一つであるオイルマッサージのことをアビヤンガと呼びます。

アビヤンガの最大の目的は老化を遅らせ、健康と体力を増進させることです。

45歳頃から体内組織の低下が始まりますので、その頃からアビヤンガをすると組織の機能低下を遅らせることができます。老化をもっと抑えたい人は、若い頃からアビヤンガを始めると良いです。

アビヤンガに使用するオイルは薬用効果のあるものです。体質、体調、季節などに適した多種類の薬草を入れた規定通りの制約法で調合した薬用油を用います。

ほとんどの薬用油には「ごま油」が基材として用いられています。ごま油は浸透性が高く、微細なところまで広がって働く作用がある為、薬草の薬効を深部へ素早く届けます。また、抗酸化力にも優れているという特徴があります。

油を皮膚に擦り込むことによって、組織内の老廃物を遊離させ、腸管から便として体外へ排泄させます。

アーユルヴェーダでは、老廃物の排出を活発にする為、マッサージ後はシャワーやサウナ等を利用して体を温めたり、運動をして発汗をします。

アビヤンガを続けると、疲労、痛み、不眠、便秘、視力を改善し、皮膚の質を高め、病気の予防、代謝を上げる、感覚器官の働きを良くします。

アビヤンガは日常的に自分でもできます。体調不良を感じていらっしゃる方は試してみてはいかがでしょうか。