アーユルヴェーダでは「アーマ」(毒素)の概念があります。
食べたものがうまく消化されないとアーマ・未消化物が出来ます。
アーマは、最初は薄い粘液のようなもので、体の中をさまよっています。
ところが体の弱いところを見つけるとそこにへばりつき、体内を巡る経路をブロックして、痛みや凝りを引き起こします。
へばりついたアーマは時間が経つにつれどんどん粘度を増していき、病気を生む土台を作ります。
これは西洋医学で病名がつく前の「未病」の段階です。
現代医学に即して言えば、コレステロールなどもアーマの一種です。
一度アーマができると消化力が下がり、またアーマができるという悪循環になるので、病気の治療はまず「アーマを取り除いて消化力を上げる」ことから始めます。
ほとんどすべての病気に消化力が関係しています。一見すると消化とは関係ないような精神疾患や眼病、喘息、皮膚疾患の場合でも、治療はまず消化力を立て直すことから始めます。
良い消化力とは、粘液やガス、酸などの余計な副産物を作らずに、食べたものをきれいに燃やす力のことです。とりこむべき養分と排泄されるべき老廃物にはっきりと分け、必要なものを効率よく取り込んで骨や筋肉などを作る正常な細胞に変えていく力のことです。
【アーマがある時のサイン】
舌苔が白い、唾液が出すぎる、味覚が鈍る。
便、尿、おなら、口臭、汗などが臭い。便、尿、汗に粘り気がある。便が水に沈む。
体が重く感じる、熱が出る、疲れやすい、体力が衰える、行動に素早さや覇気がない。
【アーマをなくす方法】
舌苔を掃除する。白湯を飲む。生姜を食べる。重い食事をやめてお粥にする。運動して汗を掻く。
参考図書:アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ 著書 香取薫 佐藤真紀子
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