過剰なストレスがかかると、脳が疲労し様々な不調が起こります。

疲労した脳は、自律神経系、免疫系、ホルモン系などにおける正常な指令を維持しにくくなっているからです。

その結果、食べ過ぎてしまったり、嗜好品好ばかり食べたり、眠れない、性欲減退、気力が湧かない、イライラする、怒りっぽい、人に会うのが億劫、気持ちが塞いでしまう、などの不調が起こります。

現代人はスマホやパソコンを使う機会が多く、大量の情報処理に追われ脳が疲労しています。同時に、五感を使う機会が昔と比べて減り、五感が鈍りやすくなっています。

考える脳「大脳新皮質」だけを酷使して、感じる脳「大脳辺縁系」を使わないでいるとバランスが崩れ、食欲や性欲などの本能的欲求や行動に異常が起き、喜怒哀楽などの情緒が不安定になります。

自然の中で太陽を浴びながら体を動かしたり、風や香りを楽しんだり、季節の移ろいを眺めたり、季節の食材を味わったりして、鈍っている五感を刺激して機能を回復させれば、自然に脳疲労を解消することができます。

結果や成果を追い求め、to do リストをこなすこと、損得勘定に追われがちですが、ふと立ち止まって音や香り触感を感じてみたり、時には人の手を借りて(コンサート、美術館、マッサージを受ける等)心地よさで自分自身を満たせば、周囲からの愛情を受け止めるゆとりが生まれ感謝が湧いてくるかも知れません。

私たちが健康に生きていくためには、五感の能力を高めることがポイントになってくるのではないでしょうか。