アーユルヴェーダでは、男性よりも女性のほうが優位である、と考えられています。

アーユルヴェーダ医にとっての月経とは、25日毎、あるいは35日毎に身体を浄化し、その月の間に蓄積した残骸や有害物質を全て集めて月経血と共に排出する作用を持つものだからです。

アーユルヴェーダ医でもあり学者でもあるロベルト・スボボダは、だからこそ女性の多くが男性よりも長生きするのだと考えています。

(月経の生理学)

毎月の大掃除の締めくくりとなるのが、肝臓や腎臓の排出作用です。これらの臓器によって、過剰なエストロゲンやプロゲステロンが不活性になり、その他の環境有害物質と共に腎臓を通じて排出されます。

しかし、肝臓が停滞する、あるいは過活動になると、効率的に機能しなくなり、不必要なホルモンが血流に再吸収されることがあります。

すると、過剰なホルモンが身体に存在する状況になり、多量な出血、不順、ニキビ、疲労、鬱、そして消化不良などの問題を抱える可能性が出てくるのです。


ウーマンズヨガブックより抜粋

月経を観察することによって、自分の体調が分かるだけでなく、1ヶ月間どんな風に過ごしてきたかまで見えてきそうですね。

月経は面倒臭いと思っていましたが、月経の仕組みに想いを馳せてみると頭が下がります。

私の意思とは関係なく、生殖機能が見事に働いています。私個人の力では到底ありえません。

私にできることは、その機能がスムーズに働くように生活リズムを整え、正しい栄養を身体に捧げることです。

身体を生かしている力や機能に、いつも敬意と感謝がもてますように…。