② 血管性頭痛(偏頭痛はこれに含まれる)

脈打ち、目をくらませるような容赦ない痛みは、通常どちらか一方から起こります。そして、胸のむかつきや嘔吐が生じ、光や音に対して敏感になるというのが、通常の偏頭痛の特徴です。

偏頭痛が起きる前は、頭蓋骨内、またはその表面の血管に収縮が生じます。そして、これらの血管が突然拡張した時に痛みが起こります。

血液を急激に押し込まれた血管は、膨張し、炎症を起こします。脈打つように感じていたのは炎症と血管自体の壁が圧迫されていたからなのです。

チョコ、チーズ、赤身の肉、ワインなど食べ物が原因である場合もあれば、経口避妊薬、排卵、月経、明るすぎたり、瞬いている光、大きすぎる雑音、睡眠不足、消化障害も要因です。

また、血管性の頭痛は心理状態に直接的な関連があります。怒りは血管を膨張させ、緊張は血管を収縮させます。

外界の天気に反応して自律神経が血管の収縮を調整しますが、内なる感情が邪魔をすると血管に負担をかけるのです。

③ 器質性頭痛(脳腫瘍や脳炎、髄膜炎のような感染症の徴候、脳しんとう)

深刻なもので、すぐに対処しなければ命に関わります。頭痛全体の1〜2%にとどまるので、とても稀です。突然頭痛が起こり、数日経っても収まらず、夜は眠れず、根を詰めようとすると悪化し、目、鼻、耳から出血するようなら、すぐに医者へ行きましょう。