モンゴルのカザフ族の父と息子
同じ兄弟でも、ロシア系の顔立ちだったり、アジア系だったりする
私の家にある、2メートル以上ある刺繍トゥス・キーズ
ゲルの中を飾るもので、女性たちが一針一針 心を込めて
愛しい家族のために果てしない時間をかけて作ったもの
一番上の写真のおじいちゃんの結婚記念に作ったという
そんな大切なものを売っていいの?!
お金では買えないものなのでは…
主人がモンゴルへ行った時に買ってきた。
「現金収入のために売りたい」と言われて、買ったそうな。
すごく素敵で嬉しい反面、複雑な思いが湧いてくる。
これは私たちが「所有している」というよりは
「一時的に預かっている」という感覚で我が家に飾ってあります。
「私個人のモノ」と呼べるものは果たしてあるのだろうか
人間が生まれるはるか以前から、地球にあったもの
土地や家や洋服や食べ物だって…
「地球にあったものをお借りしている」と言う方が正確だろう
ほんのいっとき、管理を任されているオーナーのようなもの
私の体や考えだって同じように借りているもの…
いつか土に還って、また子宮に発生する、成長し成熟し衰える
大自然の大きなうねりの中で運ばれている「個人の私」には
全体は見えないけれど、全体でたった一つの生き物であること
そのことを知りながら、個人の私が日々の選択をすれば
心地よさという形で結果が還ってくるだろう。