マウリック シッダーンタ(アーユルヴェーダのバックボーンとなる基本原理)
インドには哲学的学派が多く存在しますが、その中で代表的ないくつかの学派の概念を借りて、アーユルヴェーダの基礎概念も成り立っています。
例えば、この宇宙の成り立ちであったり、正当な知識を得るための方法であったりを、病気の診断や治療に応用します。
それぞれの学派は異なった宇宙感を持ち、多くは、*モークシャをその目的としていますが
アーユルヴェーダの場合は、健康人の健康を守り、病人の病気を癒すという目的のため
それぞれの学派の違いを柔軟に受け入れているのが特徴です。
(モークシャとは、人生の苦しみの原因を理解し解決すること、苦しみからの完全な解放、自由)
他の学派から借りてきたものではない、アーユルヴェーダ独自の基本原理のことを「マウリック・シッダーンタ」と呼びます。
・アーユ シッダーンタ
生命は、身体、感覚器官、考え、魂の4つの要素からなる、という概念
アーユルヴェーダ(生命の科学、生命の知識)
・パンチャマハーブータ シッダーンタ
5つの基本元素から世界の全てが構成される(空間、風、火、水、土)という概念
身体、食物、薬も五大元素で構成されるので五大元素の理解が診断や治療の基礎となる
・ローカ・プルシャサーミャ シッダーンタ
宇宙(マクロコスモス)と個人(ミクロコスモス)は同じ法則で成り立つ、という概念
外界にある全ては体内にも存在し、人間の身体は小さな宇宙であるという考え方から、
アーユルヴェーダは自然と調和するホリスティック医学と呼ばれる
・ドーシャ・ダートゥ・マラ シッダーンタ
体の構成要素である3つ(ドーシャ、ダートゥ、マラ)のバランスが健康であり、乱れが病気を生む
・アグニ シッダーンタ
生体内で物質の変化や代謝を行う力
健康はアグニの正常機能に依存する
・マノー シッダーンタ
マナス(心、考え)に大きな重要性を置く原理
心は健康と病気の中心であり、身体と相互に影響し合う
・カールヤ・カーラナ シッダーンタ
原因と結果に基づく理論
原因なくして結果は存在しない
治療方針は、原因の停止と有益な行動や食事を取り入れること
・サーマンニャ・ヴィシェーシャ シッダーンタ
似た性質を取り入れることで要素が増加し、反対の性質を取り入れることで要素が減少する
健康維持と治療に使われる原理
以上、大学入学3週間目の一年生のパダールタの授業を覗き見したまとめでした。
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