アシュタンガフルダヤ スートラスターナ 4章

アーユルヴェーダでは、尿意などの自然な衝動を抑えることが病気の原因の一つになると言います。

1、vata 放屁

2、vin 便意

3、mutra 尿意

4、udgara げっぷ

5、kshava くしゃみ

6、trt 口渇

7、kshudha 空腹

8、nidra 眠気

9、kasa 咳

10、shrama shvaasa 運動後の息切れ

11、jrmbha あくび

12、ashru 涙

13、chardi 吐き気

14、retas 射精

*以下は、頻繁に、習慣的に我慢している場合のことです。

【放屁】

症状:腹部腫瘤、上向きのガスの移動、痛み、憔悴、視力の低下、消化力低下、心臓病

治療法:乱れたアパーナヴァータを整える

・ハーブや塩など様々な材料で作られる坐薬(varti)

・オイルマッサージで患部をマッサージする

・温かい薬草の煎じ液で座浴、浴槽入浴をする

・温湿布、湯たんぽ

・薬剤浣腸(オイルまたは、煎じ液)

 

【便意】

症状:ふくらはぎの痛み、鼻水、頭痛、ガスの逆流、肛門の裂けるような痛み、心臓の圧迫感、慢性的に便意を我慢する習慣があると、最悪の場合、便が口から出てくることさえあります。これは末期的な状態で非常に危険。

治療法:アパーナヴァータを整える

・大麦など、便のかさを増し、便を柔らかくする食事と飲み物を摂る。

・ラージャヤクシュマナ(結核)と同じ治療をする。(肺結核では、プラーナVataが影響を受け、アグニが損なわれる。食事は適切に吸収されないまま便に変わり、栄養にならない。便の形成に影響を与え、時に便が蓄積するので、排便の欲求を抑えた時の治療法はこれと同じになる)

 

【尿意】

症状:体の痛み、結石、膀胱や鼠径部の痛み

治療法:アパーナヴァータを整える

・食前にギーを飲み、米や米の上澄などを食べて、消化後に再びギーを飲む(アヴァピーダカ:ギーの量は、24時間で消化される量が最も好ましく、それは個人の消化速度に応じて変わる)

 

【げっぷ】

症状:食欲不振、震え、便秘、胸のあたりの重苦しさ、硬直、詰まった感じ、咳、しゃっくり

治療法:しゃっくりと同じ

 

【くしゃみ】

症状:頭痛、見たり、聞いたり正常通りにできなくなる(一時的なもの)、首のあたりの硬直、顔面麻痺

治療法:抑制されたくしゃみを誘発・解放するため、鋭性のドゥーマ(薬草の煙)、鋭性のアンジャナ、鋭性の蒸気吸入(香り)、鋭性のナスヤ、太陽を見る(早朝が好ましい、日中は強すぎるので良くない)などで解放後、油剤法、発汗法を行う

 

【口渇】

症状:脱水、消耗、脱力、一時的な難聴(長引くと永続化)、心臓の周りの痛み(体液量は血液と関係している)

治療法:冷たい飲み物(水を沸騰させて冷ましたものをマトカーと呼ばれる土鍋に入れると水の冷性が増す。熱した石を水に入れて、その水を濾したものも冷たさが増して満足感がある)、甘い飲み物(スイカ、メロン、ひょうたん、苦瓜も良い)、水風呂

 

【空腹】

症状:体の痛み、食欲不振、憔悴、脱力、体の痛み、めまい

治療法:消化軽性、油分を適度に含んだ、温かい少量の食事を与える

 

【睡眠】

症状:めまい、頭と目の重さ、だるさ、あくび、身体の痛み

治療法:睡眠、優しいマッサージ(サムワーハナ)