アーユルヴェーダでは、3つの生理機能「ヴァータ:動き」「ピッタ:燃焼」「カパ:結合」を人間の体の軸として捉えています。
これら3つの生理機能のことをドーシャ(病素)と呼び、病気はドーシャの異常によって引き起こされると考えます。
各ドーシャの正常な働き、悪化した時の症状などを見極めて、いち早く手を打つことで病気の予防、治療が行われます。
アーユルヴェーダの健康増進法、病気治療法は、この3つのドーシャの均衡を取り戻すことに他なりません。
ドーシャの均衡状態を取り戻すために、ハーブやオイルマッサージ、発汗法などが勧められることもありますが、オイルマッサージを受けていれば私生活は何も変えなくて良いということはなく、体質にあった食事や睡眠などの生活方を正しく行うことがとても大切です。
食事は薬剤と同じように人体に影響を及ぼす為、食事の性質や食べ方によってドーシャのバランスを保つこともできれば、崩す原因にもなり得ます。
アーユルヴェーダの古典では、「食品の性質」「調理法」「組み合わせ」「場」「時」「量」「食べ方」などを細かく教え、その中で「無益な食物」と「有益な食物」としていくつかの食材を紹介しています。
「無益な食物」は、習慣的に食べることでドーシャを乱す食品です。「有益な食物」は、人間の体の組織の性質と全く同じ性質を持っていて組織との親和性が高く、毎日食べてもドーシャを乱すことがない食品です。
その「有益な食物」の一つに挙げられているのが「牛乳」です。古典の中では「牛乳は生命力を与えるもの」と表現されています。
<不眠症には>
・ホットミルクを夜寝る前に飲むと、ぐっすり眠れます。お好みでギーやターメリックを加えても◎
<ほてり、赤みのあるニキビには>
・人肌に温めたミルクで洗顔。牛乳に含まれるビタミンAの抗酸化作用、酵素でツルツルさっぱり◎
<口内炎には>
・ミルクうがい。一般的なうがいのようにガラガラはせず、口いっぱいにミルクを含んで5分くらい保持します。飲み込まずに吐き出し、水で口の中をゆすぎます。
<美肌のために>
ミルクバス。牛乳には保湿効果、優しいピーリング作用があります。イライラ、ストレス、頭痛の緩和にも効果的です◎
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