10代や青年時代は、ウキウキするのと同じだけ苛立たしさを感じるものです。

思春期には、社会からのプレッシャーがあり、ホルモンバランスは不安定になり、家族や友人からは矛盾したメッセージが浴びせられる時です。

メディアが完璧な皮膚、歯、髪の毛を持ち、枝のように細い非現実的な女性像をあなたに浴びせ続けて、あなたの自己に対する認識を形成し歪ませます。

この完璧なイメージがあるために、ニキビがあり、一重まぶた、体毛が濃く、脚が太い自分自身を持て余してしまうのです。

そして、時には感情のジェットコースターに乗っているような気分になってしまいます。

私はそんな思春期にヨガに出会えたので、精神的なバランスを取る助けとなりました。当時の先生には感謝が溢れます。

ポーズができるかできないかが問題ではなく、体や感情が求めていることに気がつき、誰にも邪魔されずに、人からの評価を気にすることから解放され、自由に自分の考えを探求することができます。

ヴェーダーンタの先生によるクラスやガイド瞑想では、感情は、その瞬間その瞬間で移り変わるものであり、来ては去っていくものであることを知りました。

絶えず移り変る感情と自己が一色端になることなく、感情のゆらぎに気がついている主体である自己を、動き回る感情から識別して保っていられるようになることは、じゃじゃ馬を飼いならす方法を知るようなものです。

最近、思春期のお子さんをお持ちの方とお話しする機会がありますが、自分もかつては思春期の少女だったことがあることを思い出し、母親目線から助言をする前に、「私はあなたを受け入れている」ということだけでも伝えられたら良いのかな?と思いました。

 

参考図書 ウーマンズヨガブック