佐々木マキ

「やっぱりおおかみ」

ひとりぼっちのおおかみが「け」という、ふくみのあるセリフをつぶやきながら仲間をさがして町をさまよっています。「おれににたこはいないかな」うさぎ、やぎ、ぶた、しか……。いろいろな動物がたくさんいますが、どこへいってもおおかみは満足することができません。仲間に入りたいようで、入りたくないのです。とうとうおばけがたくさんいる墓場までやってきたおおかみですが、はたして仲間をみつけることができるのでしょうか?

子供が生まれて良かったことの一つは、たくさんの良い絵本に出会えたこと。

この絵本がとても好きです。

おおかみは、最後に「やっぱりおおかみは、おおかみとしていきていくしかないんだ、そう思うと、だんだん愉快になってきた!」って言うんですよね。

自分以外の何かに、なろう なろう とすることをやめると、愉快におもえてくるのかな

人に好かれよう、よく思われよう、そんな考えがいつも湧いてくるけれど、それに惑わされていると大事な時間を費やしてしまいますよね。

自分をさらけ出して、それで笑ってもらえたら、御の字だ。

 

これも好き。