クラニオとの出会い
2010年 第一子を産んだばかりの時に、3ヶ月の息子を連れて、藤巻つねのり先生のクラニオセイクラルセラピー 医療従事者向け養成講座を受講しました。
その時、私が体験したことは、とてもインパクトがありました。
意識していても、していなくても、私たちの体や考えは常に緊張にさらされています。
何かしらの体験で、強い緊張や痛みを受けた時、(例えば事故だったり、トラウマ的な体験)本人が忘れていても、体は記憶しているようです。
藤巻先生に骨盤のクラニオをしていただいた時、体の緊張が解ける過程で、感情的な緊張も解けてゆくのを体験しました。
一瞬の出来事でした。
私自身で消化しきれていなかった、小さな体験の積み重ねが、体に緊張を作っていた事を理解したのです。
その体験は、自分の事を理解するためにとても良い機会でした。
「カラダはみんな知っている…」
あれはなんだったんだろう、クラニオで起こっている事を理解したい、という思いが、今に至るまでセラピーを練習し続けるための道しるべとなっていました。
クラニオのことは、まだあまり知られていませんが、とても素晴らしい療法です。
私たちのカラダに備わっている自然治癒力に敬意を持つことが基本の姿勢となります。
ヨガのクラスでも時々、軽く体に触れさせてもらっていますが、私が何か「気」のようなものを送っているのではなく、あくまでも本人の調整力が働くのを寄り添いながら待っているだけなのです。
藤巻先生のサイトにとても感動した記事がありましたので、引用させていただきました。
「自然は最善のデザインを作る。自然界におけるすべてのデザインには目的があり、それぞれの仕事の達成に最も効率的な形態になっている。我々は下手に自分本位に発明しようとするのではなく、自然の秩序を研究してそれを熱心に学ぶべきである。我々が自然のデザインを改良することは出来ない。我々はそれを理解するのみである。」
知識(自然界におけるデザイン)は、はじめからあるもので、私たちはそれを発見しているだけだということです。
DISCOVER(発見)という言葉は、カバーを外すと書きますが、見えていなかった理由が取り除かれ、無知が落ち、真実が明らかになるということ、つまり、真実は知られていようがいまいが、すでに「ある」ということです。
知識や法則は発見されるものであって、作り出したりできるものではないのですね。
例え、何かを発明した人がいたとしても、その発明した人間自体を作ったものが大自然だからです。
一国一城を築き上げた王様とて、重力の法則に逆らうことはできません。遺伝子の法則、物理学の法則、経済学、医学、様々な分野で発見されている最先端の法則、未だに発見されていない法則、それらが超知的に絡み合って、この世界を成し遂げているということ。
私たちは個人を超えた大きな生命活動のうねりに運ばれて、今ここにあるようです。
大自然の法則の中で「個人を超えたもっと大きな力に生かされている」という、より客観的な視点が、クラニオの基本姿勢にあることが、ヨーガにも通じる素晴らしい点だと私は思います。
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