アーユルヴェーダの薬草:
・トリファラー
アムラ、ビビータキー、ハリータキーこれら3つの果実部分の粉を同量で混ぜたハーブミックス
インドでは浄化目的で頻用されるが、妊婦中は禁忌
煎じ液で眼を洗うと眼の強壮剤になる
トリファラ ーオイルによるマッサージは鎖骨より上の疾患に効果
蜂蜜と共に内服すると便秘に効果
・アムラ
アーマラキー、マラッカノキ
味:酸、甘、渋、辛、苦味
消化後の味:甘味
属性:軽性、乾性
効力:冷性
ヴァータ・ピッタ・カパの3ドーシャの鎮静、特にピッタを鎮静。
全身の強壮剤、血液組織、脂肪組織、生殖組織、中でも筋肉組織を若返らせる、眼、脾臓、肝臓、肺に力を与える。
オイルやパウダーを外用すると髪の毛や頭皮、眼、肌に良く、灼熱感を取り除く。
内服により、消化器系、循環器系、呼吸器系、神経系、生殖器系、皮膚など様々な器官における良い効果がある。
・ビビータキー
和名:セイタカミロバラン
味:渋味
消化後の味:甘味
属性:乾性、軽性
効力:温性
3ドーシャ鎮静、特にカパを鎮静。
固まっている便を分解して排泄させる、育毛効果、咳・寄生虫・喉の渇き・不眠に効く。かすれた声をよくする。
・ハリータキー
和名:ミロバランノキ
味:渋、甘、酸、辛、苦味
消化後の味:甘味
属性:軽性
効力:温性
3ドーシャ鎮静、特にヴァータを鎮静。
消化力増進、記憶力増進、強壮剤、便の排泄をよくする、痔、寄生虫、排尿病、眼に良い、皮膚の難病、心臓病、肝臓病、浮腫、傷、栄養過剰による病気、咳、呼吸困難に効く。
禁忌:妊娠中、ピッタ過剰
・ゴマ油
味:甘、渋、苦味
消化後の味:甘
属性:油性、温性、重性
効力:温
ヴァータを鎮静、カパを増加させない、ピッタを増加
体力増進、皮膚に良い、毛髪に良い、身体を丈夫にする、女性性器の浄化をはかる、創傷を癒す
・ギー
味:甘味
消化後の味:甘味
属性:緩慢性、油性
効力:冷性
精製されたバターのこと。体との親和性が高く、アーユルヴェーダの治療において外用・内服で用いられる
燃やしても煤が出ないほど綺麗に消化され体に滋養を与える、優れたピッタ緩和剤
記憶力、知力、消化力、精液、オージャス、カパ、脂肪を増大させ、声や肌色を良くし、ヴァータ・ピッタ、毒物(酒、薬)、錯乱、憔悴、不幸、慢性の発熱を除去し、全ての脂肪の中でも最も優れ、無数の効能を持ち、多くの用い方によって無数の効果を上げる。
・カルプーラ (カンファー)
和名:樟脳、クスノキ
味:苦、辛、甘味
消化後の味:辛
属性:軽性、鋭性
効力:冷性
ヴァータ、ピッタ、カパに効果。
スーッとした湿布のような香りが特徴。ウイルス、菌、カビの増殖を抑え、防虫、消臭効果。血行促進、抗炎症、鎮痛作用、リウマチ、関節痛、筋肉痛、肩こり、頭痛、ニキビ、咳、気管支炎、呼吸困難に役立つ。
・リコリス
和名:甘草
味:甘味
消化後の味:甘
属性:重性、油性
効力:冷性
ヴァータとピッタを鎮静。
内服:眼に良い、体力増進剤、肌色を良くする、精力剤、声を良くする、髪の毛に良い。
血液組織の病、傷の炎症、刃物創傷による疝痛に効く
外用:抗炎症作用、鎮痛作用、育毛作用、傷を癒す働き
・ニムバ
味:苦、渋味
消化後の味:辛味
属性:軽性、乾性
効力:冷性
ピッタ、カパを鎮静、ヴァータを増加
皮膚の難病、痒み、糖尿病、傷、寄生虫をなくす働きがある、痔核、熱病に効く
・アシュワガンダー
和名:セキドメホウズキ(ナス科)
味:甘味、渋味、苦味
消化後の味:甘
属性:軽性、油性
効力:温
カパ、ヴァータを鎮静。外用:浮腫、痛みを和らげる、ヴァータ性の病と力が減退した時に薬用オイルでマッサージする。内服:神経のトニック剤、強精剤、不眠症に有効